カルヂ・ゴービのグラタン
太いフキか長いセロリ…のような大きな野菜カルヂ・ゴービ。
この国ではフランス語名で売られていますが、原産地はイタリアのピエモンテ州。
イタリアでは、カルド・ゴッポあるいはカルドンとも呼ばれる、アーティチョーク同様アザミ科植物の茎です。
地元採れたての新鮮な物は、ピエモンテの郷土料理「バーニャ・カウダ」でいただくのが現地流、と聞きました。
これこそ本当に期間限定、冬の3ヶ月程度しか出回らない季節もの。
出会えたら買うべし!
日本のフキどころではないアクの強さゆえ、ゴム手袋をして筋取りをし、切った傍から急いでレモン水につけていきます。
茹でるのもレモン水で、しかも1時間近く。
この下処理が終わると、ゴツイ野生児のようなカルヂ・ゴービは、エレガント且つ強かな野菜のクイーンに生まれ変わります。
個性が強いので、調理方法もパワフル系で。
ブルーチーズをたっぷり混ぜ込み、サン・セバスチャンで買った香り高き燻製パプリカパウダーを振りかけて、オーブンでこんがり。
仕上げに、ブラックペッパーを粗目に挽いて。
それぞれの風味が個性的に主張するのを、爽やかなレモンが纏めてくれる感じ。
大人にだけ価値がわかる、上級編のグラタンです。
0コメント