シュー・ ファルシの季節

町じゅうに、Noël! Christmas! Fête! の 文字が溢れ、普段は静かなルクセンブルクもフェスティブなムード。

この時期、お肉屋さんの惣菜コーナーに登場するのがコレ。シューサヴォアに挽き肉を詰めて煮込むフランス家庭料理の定番、シュー・ファルシです。

硬く結球したシューサヴォア(ちりめんキャベツ) の葉と葉の間に手を入れて、丁寧に1枚ずつ拡げるのは、神経を遣う作業。ちぎれないよう、切り落とさないように、丁寧に慎重に。

丸ごと茹で、葉が柔らかくなってからは、ぐっと扱いやすくなります。

トマトソースと挽き肉等、ハンバーグ同様の材料を混ぜてファルスを作り、葉と葉の間に詰めていきます、中芯部から順に、外側にむかって1枚ずつ。

最後の1枚まで詰め終わったら、元の丸いキャベツ型に整え、布巾で包んで4時間ほど煮込みます。

味付けはシンプルに、ローリエとオリーブオイル、塩胡椒だけ。

煮汁に新たにトマトソースを加えて調味し、ソースをかけていただきます。

ダイナミックな姿とは裏腹に、甘くとろける優しいお味。

シューサヴォアあっての料理です。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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