フヌイユづくしのパスタ

丸々太ったフヌイユ(英名フェンネル・和名ウイキョウ)2個を使い切って、フヌイユづくしのパスタ。

外側や角の硬い部分は、みじん切りにして挽き肉と炒め、玉ねぎ顔負けの甘さを引き出しておきます。

繊維が細く柔らかな内の方は、薄切りし弱火でゆっくりソテーして、香ばしさと存在感を強調する役割。

それ以外の部分は、白ワインで柔らかく煮てミキサーにかけ、少しのじゃがいもにとろみをもらってピュレに。

フヌイユの貴品高き香りムンムン!
濃厚でありつつもライトなピュレは、オリジナルな自信作です。

葉の部分を少し取り置き、アクセントにあしらいましょう。

さて試みに、これらを別の形でペペロンチーニスパゲティと合わせてみることに。同じ要素のもの達が、アレンジ次第でどう変身するかしらん?

1つは、フライパン内で全てを絡めまとめ上げてから、お皿に盛ったもの。

もうひとつは、ミートソースとスパゲティを炒め合わせて皿に盛り、上からフヌイユのピュレをかけ、甘く香ばしいソテーをトッピングしたもの。

見た目は、ご覧の通り異なります。
味わいも「お口に入れば一緒」では全くなく、舌の上で感じるテクスチャーが大きく違うため、それぞれの個性を発揮しています。

甲乙つけ難い魅力を生み出すプチ実験、料理の面白さを実感できました。

いずれにしても、贅沢なフヌイユづくしの一品。
フヌイユ好きの人に食べさせてあげたいわ。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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