トランペット茸、食べ納め

20代の頃、東京のフレンチレストランで食べたのが最初だったと思います。
ジビエ料理に添えられた、ラッパ形をしたトランペット茸のソースで。

衝撃的な森の匂いとシャクシャクの食感に、ガツーンとやられた感じ…そして虜になりました。

人口栽培はされていない、季節限定の稀少な山の幸。森には、霜が降りる時期ですから、フレッシュトランペットは、これが今シーズンの食べ納めとなりそうです。

トランペット茸は、バターとクリームで調理するのが常套手段。森林の鮮烈な香りが、ふわっと優雅に昇華しますから。
クルミオイルとノワゼットパウダーを加えて煮詰め、森の風味を複雑な多重奏に。

食感も特徴的で、独特のパキ感があるので、フェトチーネの優しい弾力を添えて、お口の中でのハーモナイズを狙っています。
季節限定、大人のお楽しみ。

フランス語名は、これまた大人っぽくて!?笑
Trompette de la mort  (トロンぺ・ ドゥ・ラ・モ-)、なんと「死のトランペット」。

深夜の暗闇のような色から付けられたネーミングでしょう。
もちろん毒キノコ🍄ではありません、ご心配なく!

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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