スローフード発祥の地で

皆さんご存じの「スローフード」運動発祥の地であり、スローフード協会の国際本部が置かれているクネオ県ブラ(Bra)町にやって来ました。

スローフード運動の要点は、反ファストライフ・ 反ファストフード・生産者の顔が見える、その土地に根付いた食を大切にしようというもの。

私自身のテーマでもあります。

せっかくですから、Slow Food 国際本部建物内にあるオステリアでお食事。

ブラ町<クネオ県<ピエモンテ州でとれる食材を、手抜きのない伝統的手法で調理し、食べさせてもらえます。

最初のロールキャベツには、この土地特産ラスケーラチーズのフォンデュを添えて。

サルシッチャ・ ド・ ブラとラルドも、この地の食べ物。

卵黄たっぷりのタヤリンは、タリオリーニのピエモンテ方言だそう。ラグーソースの発祥も、此処ピエモンテです。

四角い方は、アニョロッティ。やはりピエモンテ州に古くから伝わる手打ちパスタで、詰め物はウサギ肉をローズマリーバターで調理したもの。

セコンドは、シーズン真っ最中のトリュフ。
此処ブラの隣町はアルバ(Alba) といって、白トリュフが取れることで有名な場所。
アルバ産白トリュフをもっともシンプルにストレートに味わえるのは、卵のココットと言えるでしょう。

サーヴァーに勧められた通り、全体をよく混ぜて、トロットロになったところをスプーンですくっていただきます。

あちこちのテーブルで白トリュフが削られているので、部屋中に鼻腔をくすぐる香りがたち込め、クラクラ目眩がしそうです。

デザートのパンナコッタも、此処ピエモンテ発祥のもの。
ゼラチンを使わない正真正銘のパンナコッタは、未だかつて体験したことのないムッチムチ。

「レシピはシェフだけの秘密、僕らも教えて貰えないんだ。10分も置いておいたら溶けちゃうよ!」とサーヴァーさんがおどけていました。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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