チロル地方の郷土料理

イタリア最北端のアルト・アディジェ(Alto Adige=sud tirol)と呼ばれる地方、ボルツァーノに来ています。

イタリア…とは言え、国境を接するオーストリアのインスブルック(かのスワロフスキー本店がある、美意識の高い町です)とボールツァーノは、その昔チロル伯領だったこともあり、このエリアは独自のチロリアン文化を維持しています。

チロルの郷土料理が食べたくて、地元のワインを扱っているワインショップで相談し、勧められたレストランにやって来ました。

世界遺産ドロミーティとして有名なアルプスの山々に囲まれていますので、郷土料理は断然、肉料理です。

コンソメスープには、ほうれん草とお肉のクネル(練ったミートボールのようなもの)とフレッシュチャイブがたっぷり。
フランスで出会うコンソメスープにはあり得ない、濃厚さと素朴さ。マンマの手作り感溢れる、あったかい味わいでず。

カボチャのブリオッシュが添えられた
グースリバーのソテーは、イチジクの甘酸っぱいソースで。

鴨を太らせてファティーな肝臓を作るフォアグラに比べ、ライトなあっさり味です。

そして最後の骨付き肉はグースのロースト。モモ肉の下に、ぶ厚く切った胸肉も隠れています。

付け合せが、ドイツやルクセンブルクの肉料理と同じだったのは、意外でありつつも親近感を感じます。

りんごをトロ〜っと煮たソースに、りんごジュースで煮た紫キャベツ。

11月でも0℃前後にまで冷え込む地方では、寒さに強い林檎が多用されるのですね。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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