フロマッジュのプラトー

先週、フランスのフォンテーヌブローにあるフロマジュリで、8種・1.5キロものチーズを買ってきました。

旅行中に訪ねた、あるいは車でかすめ通った村々の農家さん自家製のチーズは、どれも魅力的で、ついついあれもこれも…と。

手前のブリー・ド・モーは、Meaux 村のBrie チーズの意。
8種類の中でもっとも高価で、納屋の匂いムンムン!
切った傍から流れてきて、「早く食べて〜」と言わんばかりです。

右手はシェーブル・ ド・ブァッシュ、丸太棒型のヤギのチーズで、シェーブルにありがちなポソポソ感がないシルキーな食感が上品です。

脇役のようですが、楽しみにしていたのは左奥、スルォー・ノワー(sureau noir)のコンフィチュール。
ベルギー人のお友達が手作りし、お裾分けしてくれたもの。

ベルギーの家庭では、昔から季節になるとこのフィチュールを作って来たそうですが、豊かになった今、庭先や野原に自生するsureau noir は見向きもされなくなってしまったそうなのです。
ある意味、貴重品!

日本では、西洋ニワトコと呼ばれ、黒い実をつけるエルダーフラワーの一種です。

喉が痛い時に子供が舐める薬用シロップのような匂い…といえば想像がつきますかしら?

実際エルダーは、世界各地で、花実茎それぞれに、民間薬としてお茶やシロップ、湿布薬などに利用されています。

クセになりそうな香りは、私好み。

チーズ、アイスクリーム、ヨーグルトにかけたり、パンに塗ったり。
あるいは、お湯で溶いてふーふー飲めば、引き始めの風邪ぐらい治ってしまうと、お友達が話してくれました。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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