酒粕で煮る、豚の角煮
再三申しますように、こちらのお肉は脂身が少なく筋肉質。
角煮やローストポークにする際には、塩豚にしてから取り掛かるという、ひと手間を加えるのが私の習慣です。
ですが今回は、急に思い付いて作り始めた豚の角煮…、ひと手間かける余裕がなく、省略です。
しばらく家を空ける予定がありまして、このところ暇さえあれば、留守中の家族の為の作り置き惣菜を料理しているもので。
豚バラ塊肉は、骨と皮付きで売っているので、それらを取り除いて下茹でします。粒胡椒とニンニク、生姜、 ネギを入れた湯で、コトコト3時間以上…アクを引きながら。
食べやすく切って鍋に戻し、味醂と醤油、酒粕で再び煮ること3時間ほど。
酒粕には、風味付けだけでなく、肉をしっとり柔らかくする効果を期待しています。
時間はかかりますが、鍋の様子に注意しながら他の作業ができるので、キッチンに籠って多種類の調理をする際には、都合の良い1品。
母はよく、大根と豚バラ肉を酒粕で煮ていましたっけ。晩酌を欠かさない父が大好きだった、母の十八番でもありました。
その味と食卓の情景を思い出しながら、ゆっくりコトコト煮物をするのは、忙しい中にもホッと心温まる時間です。
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