満を持しての登場
例年、Asperges blanches ~ ホワイトアスパラガスを存分に味わい尽くした頃に、おもむろに登場するのがAsperges sauvages.
野生(天然)のアスパラガスです。
昔っから、とにかく好き。
どれぐらい好きかと言ったら、筍と同じくらい大好きです。
個性的な姿、それゆえのしなやかさに惹かれるし、反面、野生児ならではの力強い大地の香りを、この細いボディに秘めている…そんな存在感が素敵。
レストランでは、飾り程度に数本付け合せられる場合が多く、切なくなってしまいます。
運良く手に入ったなら、どーんといただきたいもの。
旬の緑野菜トリオ〜小さな空豆 と野生のアスパラガスを、それぞれ歯応えを残して茹で、食べる直前にニラの香りのl'ail des ours ソースで和えるだけ。
苦味万歳!な旬の野菜と共にいただくのは、炙り〆鯖。
ルクセンブルク唯一のルートを通じて調達した冷凍〆鯖は、バーナーで炙っていると、ぽたぽたと脂が垂れてくるほどリッチ。
苦味に加えて柑橘の爽やかさも添え、舌を洗いながらいただくのがちょうどよいようです。
友人のお庭で育った自然栽培レモンは、皮まで柔らかく酸っぱさも優しいので、そのままパクパク食べられちゃうの。
愛して止まないアスペルジュ・ソバージュのシーズンは、東洋の香りミックスで皮切りです。
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