旅の思い出は、やはり
1週間のプーリア旅行から帰り、溜まった洗濯物や雑用を済ませた今、あらためて旅先でのあれこれを思い返しています。
自分へのお土産にと買ったもののうち、もっとも嬉しいのはやはり、食に関するもの。
特に、旅行中ずっとずっと視界に入っていたオリーブ畑が強く印象に残る中、これらの品々は大切な旅の思い出です。
オリーブの木を巧みに削り、100%職人さんの手指だけで作られたカッティングボードと調理用のお匙たち。
オリーブの木は、適度に油分を含んでいるため、見た目に艶やかで綺麗なだけでなく、食品の油水分や臭いに染まりにくいという利点があります。
使う度に、これらを作ったおじいさんのこと、小さな工房での心温まる遣り取りを思い出すことでしょう。
そして、いかにも美味しそうなオリーブオイルと、まるで石ころのような乾燥豆cicerchia 。
このcicerchia 豆は、オリーブ畑の下地に雑草のように生えてくる生命力の強い植物で、地域が貧しかった昔から、庶民の食卓を支えてきたそうです。
オイルのボトルにプリントされているのは、小さなショップでこれらを販売していた若い娘のパパとおじいちゃん。
農作業から製品づくりまで、家族みんなで営んでいると聞きました。
食品は、食べてしまえば形がなくなってしまいますが…作った彼らのことを思い出しながら丁寧に調理し、ありがたく味わうことで、その感動はいつまでも私の中から消えることがないでしょう。
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