プーリア食探訪の旅 VI

地元の食材を、伝統的手法を守りつつもスタイリッシュに、しかもリーズナブルな価格で提供してくれる家族経営のリストランテ。

初めのおつまみは、トスカーナ地方でパンツァネッラと呼ばれる温野菜サラダのプーリアバージョンから。
残念ながら、プーリア独自の名称は聞き取れないままでしたが…。

前菜には、プーリア地方名産品のオンパレード。
豆腐を思わせる上品なリコッタ、ブッラータ芯部のもろもろっとした部分のトリュフオイルがけ、オリーブのペーストを練り込んだパテに塩鱈を重ねたものなど、地域自慢の食材がずらり!

パスタは勿論、プーリア名物オレキエッティ。
精製度の低い粉で打ったもので、ザラっとした舌触りと粉の旨味が病みつきになる美味しさです。

肉料理は、オススメに従ってオーダーしてみました。
ピンク色に仕上がった子豚のソテーは、甘い玉葱とペコリーノチーズのソースがけ。

珍しいのは、ロバ肉の12時間煮込み。ゼラチン質の肉質は牛頬肉のようですが、最後にふわっとくる香りが牛肉とは異なり、これまで経験したことのない味わいでした。

旅行中、何度となく食べたナッツ系のジェラートが実に美味しかったので、ここでもヘーゼルナッツのジェラートにクルミが入っているものをデザートにチョイス。

地のワインと共に幸せいっぱいにいただいた後、チーズとワインの保管庫を見学させてもらいました。

洞窟様の建物なので、いずれも天然に温度と湿度が維持される仕組み。

チーズ保管庫は壁をくり抜いて作られ、ワインカーヴは地下を掘ってマイナス4階までありました。

チーズの古いものは8年もの間、ここに眠り熟成されているそう。

この地方では、どの家庭でもこのようなチーズの熟成&保管庫を持っているというのには驚き!

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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