今日の晩ご飯 09/12/2017

イタリアから入って来る冬の野菜「カタローニャ」。
プーリアの特産物で、その昔プーリア州がスペインの支配下にあった歴史を思い出させる名前がついています。

一見、生野菜サラダで食べたくなるシコレ(チコリ、エンダイブとも)と同種の苦味野菜ですが、実際にはかなり厚みがあって硬い葉なので、サラダでバリバリ…はちょっとワイルドに過ぎるでしょう。

中心部に可愛らしく並んでいる蕾のような部分は、形もアクを感じる苦味も蕗の薹にそっくり。
日本人的には、天ぷらにしていただきたくなります。

それはまた次回のお楽しみにして、今日は現地流に。

周りの葉は、ニンニクとペコリーノたっぷりのオリーブオイル煮込みにして前菜に。

中心の蕾んだ部分は塩茹でし、メインディッシュの鴨に添えました。

鴨ソテーのソースは、セージと柚子蜂蜜、赤ワインを肉汁とともにキャラメル状に仕上げて。

カタローニャの苦味とのバランスが絶妙です。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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