1年熟成、自家製アンチョビ

3年間、海のないヨーロッパの小国ルクセンブルクで暮らした後、鎌倉に戻り腰を落ち着けたのは昨年の今頃。

すぐそこの海でとれたお魚を、漁師さんから直接手に入れることができるという、ここでは当たり前の幸せに、大感激したものです。

当日にしか味わうことができない生しらす(翌日には苦味が出るため、地元の人は食べません)もお宝ですが、キラキラ光るとれたてのヒコイワシも、この地域ならではのお楽しみ。

今にも泳ぎ出しそうなくらい新鮮なヒコイワシを3枚におろし、数ヶ月間塩漬けし、続いて10ヶ月間オリーブオイルに漬け込んだ自家製アンチョビ。先日、満を持して開封しました。

熟成しているのにフレッシュな味わいで、素材の新鮮さが際立っています。

日々の料理に大活躍。
なんてことないチンゲン菜のアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノだって、このアンチョビを1切れ入れればほら、複雑な美味しさが生まれます。

ホームメイドって嬉しいですね。

小さな小さな名脇役に意識を集中して味わう。
にやにや笑顔が止まりません。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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