野菜のお出汁~べジブロス

料理に旨味をプラスする「出汁」。
日本料理では、昆布.鰹節.干し椎茸や煮干などでとるのが基本ですね。

イタリアではブロードといい、英米ではブロスいって、牛豚の骨や香味野菜で取るのが一般的。

もっとも、家庭では丁寧に出汁を取ることをせず、市販の「だしの素」を使って手軽に調理する人が増えている点では、お国違えど何処も同じようですが…。

わたくしが、毎朝作り続けているお味噌汁。

市販の「だしの素」は使いませんが、だからといって、早朝より手間暇かけて一番出汁をとることも致しません。

お味噌汁の具となる野菜からでる旨味を生かせば、それだけで充分に美味しく仕上がることに気づいたからです。

そう♪
野菜のもつ旨味成分をうまく抽出すれば、上品で優しいお出汁がとれるのです。

最近は、日本料理や野菜取扱いの専門家の間でも、野菜のお出汁=べジブロスを薦める方が増えました。

日頃から「一物全体食」を心掛けているわたくしは、野菜や果物の皮や種、硬い外葉や芯なども棄てずに取置き、ある程度まとまった量になれば、玉葱や長葱などの香味野菜とともにじっくりと煮出してブロスを取っています。

多くの野菜は、皮と実の境目や種にこそ栄養と旨味が詰まっていますから、それらを活用しない手はありません。

冷蔵庫に常備して、スープや煮物にはもちろん、炒め物や和え衣のベースにも使います。

野菜の組合せは自由自在。
大根や蕪、柿など日本の食材でとったブロスを、パスタソースや豆のスープなど洋の料理に展開するのも面白く、探究心が刺激されます。

無限の可能性があるのも、このべジブロスの魅力♪

あなたのオリジナルべジブロス、作ってみませんか?


料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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