フラムクーヘンが食べたくて

引き続き、"懐かしいあれが食べたい"のお話です。

ドイツとその国境を接するフランスのアルザス地方、そしてルクセンブルク。それら3国で共通して食べられている伝統的なスナックメニューです。

ドイツ語ではフラムクーヘン、フランス語ではタルトフランベと呼ばれるもの。

初めて食べた時から大ファンになり、チャンスがあれば、3日連続で食べ続けたこともある、忘れられない味。

薄焼きピッツァのようですが、ちと違う。生地は発酵させず、チーズではなくフレッシュクリーム、トマトソース無し、トッピングは玉葱とラルドン、そして欠かせないのがナツメグ…そんな独自の存在なのです。

ラルドンが手に入らなかったのでパンチエッタで代用しましたが、ほぼほぼ本場の味に近づいたと思います。

独特の甘い香りが魅力のハーブ"マーシュ"を添えれば、心はもう、ルクセンブルクにひとっ飛び💕

ここで、あそこで…あの人とこの人と、そして一人旅の途中にも…。

様々なシーンが蘇る、思い出の一品です。

ちなみに、現地では正方形や長方形の四角いものも多く、ラルドンと玉葱はみじん切りにしているのが一般的。

現地の人の発音は、クーヘンではなくクーフンと聞こえます(フで鼻から息が抜ける感じ🤔)が、日本でもお馴染みのバウムクーヘンと同じkuchen(=焼き菓子)です。

料理サロン Ku-La Kamakura

長谷観音さんにほど近い、不定期開催の料理教室 ロンドンに5年、ルクセンブルクに3年と、かれこれ8年間のヨーロッパ暮らし。現地で得た食材やワイン、料理に関する知識と体験を交え、心を豊かにする美味しい情報をシェアしたいと思います。

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